眠れないので

妹がやってきている。

今日は(昨日は)山奥まで踏み入り5時間は車を運転したというのに、目が冴えて眠れない。
慣れない他人の気配があるからか、PCとディスプレイの並ぶ部屋で久しぶりに眠ろうとして電磁波なんかにやられているのか、とにかく眠気がやってこない。体は眠いのに眠気がない。

派遣をしていた去年もストレスで眠れないことがあって、朝が怖かったのを思い出す。
明日は妹を乗せてドライブをするかもしれないからぐっすり眠っておきたいのだけど。
妹の咳も聞こえる。同じように眠れないのか、夢の中なのか、後者なら助かる。

そんなことを布団の中でモゾモゾしながら考えているとき、ふと、今日の山奥で体験した狐の嫁入りを思い出した。


知り合いの宿に顔を出した時に小雨が降り出した。
一応聖地。「晴れ間の雨は神の祝福」のような話を聞いたこともあって、何かのメッセージか?とか思いながら向かいの小さな山に目をやると、頂上に虹がかかっていた。

近い斜面に、淡いけどはっきりした鮮やかな七色。輝いているように見えた。
その時、「ああこれはほんとに何か、よく来た、祝、このまま進めなどと言われているのかもしれない」とか、そんなふうに思った。


妹がやってきている。

今日は(昨日は)山奥まで踏み入り5時間は車を運転したというのに、目が冴えて眠れない。
慣れない他人の気配があるからか、PCとディスプレイの並ぶ部屋で久しぶりに眠ろうとして電磁波なんかにやられているのか、とにかく眠気がやってこない。体は眠いのに眠気がない。

派遣をしていた去年もストレスで眠れないことがあって、朝が怖かったのを思い出す。
明日は妹を乗せてドライブをするかもしれないからぐっすり眠っておきたいのだけど。
妹の咳も聞こえる。同じように眠れないのか、夢の中なのか、後者なら助かる。

そんなことを布団の中でモゾモゾしながら考えているとき、ふと、今日の山奥で体験した狐の嫁入りを思い出した。


知り合いの宿に顔を出した時に小雨が降り出した。
一応聖地。「晴れ間の雨は神の祝福」のような話を聞いたこともあって、何かのメッセージか?とか思いながら向かいの小さな山に目をやると、頂上に虹がかかっていた。

近い斜面に、淡いけどはっきりした鮮やかな七色。輝いているように見えた。
その時、「ああこれはほんとに何か、よく来た、祝、このまま進めなどと言われているのかもしれない」とか、そんなふうに思った。


しかしー。かといって心当たりはない。希望や光といった要素は手元にない。あるのは、自分はまだまだ頑張れるという努力の性分への自負くらい。

そんなもの、あってどうなんの?と最近思う。努力が習慣がなんぼのもんじゃと。
努力も正しい方向に向かっていなければ、延々と茨の草道を歩くことになる。じゃあ正しい努力って何?という疑問への答えは手にしたことがない。

…けどそういえば一昨日、武井壮さんの街録に辿りついた。そこで「正しい努力とはこれだ!」と、探し続けた宝を見つけたような気分になったんだった。思い出した。最近のハイライトはそれ。

最近はまったアーティストがいて、その人は「必要とされること」を考え続ける人生だったと知った。(といっても沼にはまる恐怖から情報を見聞きしたくないため、さらっと舐めた程度のうろ覚え)

私なんて自分のこだわり第一で、いつか認めてくれる人々が現れるはずなんて思いながら生きてきてたのだけど、そんな都合の良いことは当然ながら起きない。

『必要とされる場に、必要とされる形になって身を置く』ことが重要と最近気づき始めたものの、その経験も思考もない過去のおかげで「必要」のイメージが沸かない。これからか?

あまりの眠れなさに、時間つぶしのため布団の中でその人の名前で検索をした。検索結果にはよくある恋人情報のサイトがずらっと。

ゴシップに興味はないけと、読みながらの寝落ちを期待して読み始めたところ、芸能界の彼女が何人もいたことを知った。美人さんばかりだったとか。
女性の存在を感じなかったので、頭を軽く殴られた気がした。(人を好きにならないのでは?なんて想像もしてたけど、恋愛の歌を歌うからそうでもないか)

彼女がいないほうがおかしいかと眺めていたら、恋人とのツーショットっぽい画像も現れた。
その瞬間、「うわあすごい!何かよく分からんけどすごい!すごく素敵だ!」と漠然とした言葉でひどく感動してしまった。何にどう感動したのか、自分でもよく分からない。

「やっぱり人間だったんだ!」なのか、妄想していた姿とぜんぜん違ったことなのか。
その人を頭の中でこねくり回し勝手に神格化している自覚はあったけど、そのイメージが壊れていくのは確かに嬉しかった。脳内と現実に差があるのは楽しい。生きてる感覚を小さく味わえる。

とにかく、おみくじで吉や大吉を引いたときの「えっ いいの!?」という感覚。直感でスマホをいじって良かったと思った。

そんなこんなで地味に興奮し眠気はさらに遠のく。
妹のいびきかと思っていたゴロゴロという低い音が実は外の風で、今からはさらに強くなる時間帯。眠れない理由が増えた。

慣れない部屋で寝るのは挑戦だ。眠りを誘発してくれそうなサプリは、妹が寝る部屋に置いてある。

ということで詰んだ。
どうにもならない寝言を、誰も見に来ない予定のブログでわざわざ文字にしてみるチャレンジも失敗に終わった。

そもそも不眠の原因といわれるスマホを見ていること自体がおかしいのか。ブルーライト対策はしているがそういう問題でもないのか。まいったな。

恋人情報の記事は、「とはいえファンとして幸せになってもらいたいので、恋人の話はそっとしておきましょう!」というむすびで、罪悪感の主張のしかたというか、資本主義の中で悪あがきする善意っぽいものを見た気がして、人間て楽しいなと。

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