こんなに働いても楽にならないのはナゼ!? 収入と税金の関係

お金の知識

なんだか苦しいな~。こんなに頑張ってるのに、なぜ生活がラクにならないんだろう?
給料も安いし、保険代も高いし…と、なんとなく思ってはいるけど、いったい何がいけないの!?

そう悩んでいるのは、あなただけではありません。そしてその悩みは、日本の経済の具合にも原因があるんです。

私たちは、どのような状況の中でくらしているんでしょうか。日本の「お金事情(じじょう)」をざっくり見てみましょう。

収入が減り、税金が上がっている日本

1990年頃におきた「バブル崩壊(ほうかい)」の後、私たちの収入は減りつづけています。でも逆に、税金(ぜいきん)と保険料(ほけんりょう)は上がりつづけています。
これは、「収入が減っているのに、収入から取られるお金が増えている」ということ。苦しくなるわけですね!
くわしく見てみましょう。

給料は下がり続ける

1998年、日本の平均的な給料は、年に約420万円だったそうです。それが、2017年には約370万円になりました。

年収420万円だった人の年収が、9年後には50万円減り370万円に。

月収で考えると、
35万円だった収入が31万円になった。月に4万円減ったことになります。

最近でいちばん年収が少なかったのは、2009年の350万円代でした。「リーマンショック」という世界の大事件がおきた、その次の年のことです。

所得税:一回下がって上がりつづける

私たちの給料から引かれる「所得税(しょとくぜい)」。その金額は名前のとおり、所得=給料・収入によって変わります。

そのため、リーマンショック後の2009年は安くなり、年間約14万円になりました。
しかし、後に景気(けいき)が良くなり収入が少し上がったので、その波にのって上がっていき、2007年には17万円をこえちゃいました。

国民健康保険:ずっと上がっている

国民健康保険(こくみんけんこうほけん)は、私たちの病院代を1/3にしてくれます。1万円かかるはずの病院代を、3千円ちょっとにしてくれるので助かりますね。
しかし、その料金は上がりつづけています。

1998年には約8万円、それが、2016年には10万円を超えました。

国民年金:これもドンドン上がる

なにかと話題の国民年金(こくみんねんきん)ですが、おじいちゃんおばあちゃんになって仕事をやめたあと、定年(ていねん)後の生活を助けてくれる…と言われているもの。
しかし、こちらも料金が上がり続けているので、定年後というより、今の生活をおびやかいるのでは! と思っちゃいますね。

1998年には年間約16万円、2017年には約19万8千円です。

びっくりのまとめグラフ

さて、これまでのグラフをまとめると、このようになります。水色の線が、収入である「給与」です。

「収入は下がり、取られるお金は増えている」というのがよく分かるグラフになってしまいました。

しんどい時代だからこそ学ぼう

「アメリカの経済(けいざい)や社会の動きが、10~20年おくれて日本にやってくる」といわれます。アメリカをおそっている、人によって大きく差が出る収入や、健康保険料金の上がりすぎ…。日本にもすでに、そんな波が来ているようです。
「これじゃぁ生活がラクになるはずもない!」と落ちこみそうですが、だからこそ、お金の勉強はしていかなければと思いました。

ムダ使いをしない方法、取られすぎているお金を取りもどす方法、税金を少なくする方法…などなど、役にたつ勉強はたくさんありそうです。じっくり学んでいこう!

<参考>給与と所得税:民間給与実態統計調査結果/国民健康保険料:国民健康保険事業年報(PDF)/年金:国民年金保険料の変遷